「此処ではない何処かへ」

、、、そんなこと、ボーっと考える子供だった。

学生の頃。
突然の発熱や、腹痛でよく早退した。
午後になると、猛烈に学校に居るのが嫌になった。
友達がキライなわけじゃなかった、、、けど。

「此処ではない何処かへ」

とりあえず、逃げ出したかった。

会社員だった頃。
元々、青白い顔であるため「気分が悪いので。」と言っては、
ばれない程度に、早退した。

「此処ではない何処かへ」

それは何処かわからなくて、デパートの屋上で暇を潰してた。
誰も休むことのないベンチ。
催し物もない、がら〜んとした空間。
なにするでもなく、ただ、ボーっとしていた。
いや、なにか考えていたのかも。
、、、もう、忘れてしまったようなことだろうけど。

「此処ではない何処かへ」

それは行くべき場所なのか?逃げ込む場所なのか?
それとも、それとも、、、。

小さな旅をして、その欲を抑える。
いつもの場所から、意識的に少しだけ離れる。
それで、多少なりとも安心を得ることを知った。

「自分の在るべき場所」

きっと、ずっと探してゆくんだろう。

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