「永遠」の彼方へ放たれていった。

大きな大きなひとつのものになって、

小さな小さな私の中のひとつになった。

繋がり、続く永遠の「瞬間」。

音楽は、ただただ聴くものだと、思い知らされる。

感情も、意識も失うほどに、ただただ聴いていた。

そこが何処で、自分が誰なのかもわからなくなる。

あんな場所には、そうそう行けるものではない。

両手を顔の前でそっと合わせ、軽くおじぎをし、足早に去ってゆく。

その背中には、微塵の迷いもない。

あの場所に居られたことは、私の糧になるだろうか。

未来は希望を残して、今日は続いてゆく。

終わりも始まりもない。続いてゆくのだ。

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